講義詳細
リスクマネジメントコース(2025年度)
危険認識センスを磨く(人・技術編)
日時 |
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定員 | 20名 |
場所 | 水江研修室 倉敷水江170番地 地図はこちら |
料金 | 24,200円(税込み) |
概要1
~深掘りで事故を仮想体験し、気付かなかった危険を発見~
科目概要:
石油精製、化学産業は事故から多くのことを学んできたが、最近は、関係者の努力により事故は少なくなり、まして重大事故に遭遇することは滅多にない。その結果、自動化され安定に稼働しているプラントでは、異常がもたらす軽微な変化・兆候も分からないことが多い。
何らかの原因で内容物が漏れる、反応が暴走することで爆発・火災がおきるが、過去に起きた事故はどこにリスクがあったのかを教えてくれる貴重な教材である。これらの事故を知識として理解するのではなく、深掘りして(1)どのようにその事故が起きたのか、(2)当事者は何故そのように判断し行動したのか(3)何がその背景にあったのかを仮想体験し、自社のリスクマネジメントに活かすことが大事である。
事故は人、技術、設備の要因に分けることが出来るが、本講座(人・技術 編)では人が主な要因の事故、技術が主な要因の事故および静電気事故について上記(1)~(3)を深掘りした解説を行い受講者とともに事故防止について考える。
なお、本講座は(人・技術 編)と(設備編)で構成されるが、互いに独立した構成となっているので、片方のみを受講しても、両方を受講しても良い。
研修目標(科目全般)
静電気の事故および人(知識不足、誤認識・判断)・技術(設計、化学反応)が主要な要因の事故について深掘りして学び、事故防止の着眼点について考える。
対象とする研修参加者:
化学工場にて現場の運転管理を行う運転員、運転管理スタッフ、設備(機械、計装)担当者を対象とする。
研修方法
講師による座学と受講者によるグループ討議
科目の特徴
本科目では、実際の重大事故を事故調査報告書などに基づいて、資料・写真・動画などを使い事故状況・原因・対策・教訓の説明により事故を仮想体験するとともに、講師が提示する事故事例について受講者によるグループ討議により原因・対策を検討して理解を深める。
研修に必要な期間:
全1日間、9:00~16:30、
休憩、昼食を挟んで講義・グループ討議を行う。
受講生数:20名(対面)
講師 元石油化学協会技術部長 岩間啓一
概要2
各コマ概要:
コマ1: 静電気の発生原理と事故事例
コマ2:人が主要な要因である事故(知識不足、誤認識・誤判断など):
誤って撹拌を停止、誤って弁を解放、塩ビモノマープラントの爆発・火災 など
コマ3:グループ討議Ⅰ
コマ4:技術が主要因の事故(化学反応、設計):
硝酸アンモニウム、過酸化水素、圧縮空気、AS樹脂工場の爆発 など
コマ5:グループ討議Ⅱ