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講義詳細

安全・安定運転基礎コース(2025年度)

現場の化学

この講義は対面講義です お弁当をこちらで用意します

お申し込みは開講一ヶ月前までにお願いします。

日時
第一回
2025年8月4日(月)~2025年8月5日(火) 募集中
定員 20名
場所 水江研修室 倉敷水江170番地 地図はこちら
料金 48,400円(税込み)

概要1

科目概要:

 残念ながら化学プラントの事故は後を絶たない。そこに携わる人は何処までプラントで起こっている事を理解していただろうか。化学プラントはハード(装置、機器etc)、ソフト(電気、計装、シミュレーション制御etc)そして人により運転されています。その運転対象が化学物質ですが、装置内は温度、圧力、液面などの計器でしか状態を知ることができません。 出勤して現場の担当者はパトロールし必要時にバルブ操作をする、制御室担当者はパネル計器又はDCS画面で監視、操作して退社する。その繰り返しが実情であり、結果として扱っている化学物質は忘れられがちになります。化学物質とは読んで字の如く、化ける物質です。状態、状況の予定外の変化によって思いもしない物質にも変化します。扱う化学物質がどのような 環境下におかれ、それを逸脱するとどの様なことが起こるのか認識することが大切です。扱う 化学物質を知るためには、化学物質の原理、原則を知る事が大切で、この理解が無ければ化学物質を認識、もしくは再認識する事ができません。化学物質の物理的挙動は化学工学の対象であり別の講座が用意されていますが、本講座では化学物質そのもの、即ち、性質、構造、反応の基本、つまり化学物質とは何かを知って頂く為に開設いたしました。

 化学物質を知ることが基本の基本です、この基本を理解してもらうのがこの講座の概要です。そして事故が何故起こるか。反応が何故起こるかについても紹介いたします。これらの基本 や反応の基本を知ることが安全の一層の向上、ひいては経済性の一層の向上につながると確信いたします。

 

研修目標(科目全般):

 化学プラントで扱う流体とは化学物質です。この化学物質は物性を示す最小粒子の分子から成り立っています。分子の理解により物理的性質が理解出来るようになる。

 分子は原子からできています、原子の概略を理解すれば、化学的性質を理解し、反応も理解出来るようになる。

 すべての元は質量保存の法則ですが、化学プラントにおいてはモル基準の質量保存則を理解することから始まります。気体も気液平衡も反応もすべてモル基準で考えることが出来れば、反応も理解出来るようになる。

 分子とモルは密接につながっているので気体、液体の挙動の理解が深まる。

 原子と電子を知る事で反応性とは何かを理解出来るようになり、イオン化や酸化、還元も 身近なものになります。酸、塩基が判るようになる。

 化学物質においてもエネルギー保存則が成立する。この法則を理解することで反応とは何かが一層見えてくる。原料、溶媒、製品以外にプラントには色々の化学物質が存在するが、何故存在するのかが見えてくる。想定外の物質が出来ても対処が可能となり、プラントを安定化させることが出来るようになる。

 この講座の受講により保安・防災管理を受講する一助となり、化学工学基礎コースやAPT講座の理解がより深まります。

 

対象とする研修参加者:

石油関連事業及び化学関連事業の装置産業の従業員

新入社員及び1-4年在籍社員

化学をもう一度勉強しなおしたい人

 

科目の特徴:

 プラントで扱う化学物質の成り立ちと化学的挙動を理解し、原料、製品のみならず、中間生成物、副生物などについても理解し、対処することにより、経済性、安全性を高める。

 

研修に必要な期間: 

全2日間、9:00~17:00

コマ1 「化学物質とは何か」      初日   9:00~14:30

コマ2 「化学変化はなぜ起こるのかⅠ」 初日  14:30~16:30

コマ3 「化学変化はなぜ起こるのかⅡ」 二日目  9:00~12:00

コマ4 「反応が生じると事故に繋がる」 二日目 13:00~16:00

受講生数:20名

 

講師: 木林 孝夫(元三菱ケミカル、現山陽技術振興会)

 

ティーチング・メソッド:座学及び演習

 

 

概要2

科目概要

コマ1:化学物質とは何か

1. 原子

2. 原子の結合

3. 分子結合

4. 三態変化と気体の化学

5. 液体の化学

6. 高分子、巨大分子

 

コマ2:化学変化は何故起こるのか Ⅰ

1. 化学反応とは

2. 金属結合、イオン結合の反応

3. 共有結合、極性物質及び廃位結合の反応

 

コマ3:化学変化は何故起こるのか Ⅱ

1. 有機物の構造

2. 有機物の反応

3. エンタルピーによる反応性評価

 

コマ4:反応が生じると事故に繋がる

1. 反応熱

2. 高活性化学物質の危険性

3. 反応プロセスの危険性

4. 反応工程以外の危険性

5. 異常の兆候と対応

 

この講義は対面講義です お弁当をこちらで用意します

お申し込みは開講一ヶ月前までにお願いします。

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